NEWS

「いったいどっち」ライナーノーツ公開!!

『はじまっている。』発売を記念してセックスマシーンに縁ある著名人から1曲づつライナーノーツを書いて頂こうというこの企画!!さらに各曲のイメージカットを漫画家「西村ツチカ」先生に描き下ろしして頂きました!
 
 
第3回目の今回は今話題沸騰バックドロップシンデレラGt,Voの豊島"ペリー来航"渉さんに今作4曲目に収録されている「いったいどっち」を語っていただきました!

 

「いったいどっち」

 

この曲をサクッと一言で紹介するなら、「アイリッシュパンク風」です。

 

アイリッシュパンクって知ってる?ポーグスとかドロップキックマーフィーとかフロッギングモーリーみたいな、速いパンクビートにアイリッシュなフィドル(バイオリン)の速いフレーズが入って、そんで早口でまくしあげるようなボーカルがガツガツ入って、聞くとすぐ陽気な外人はビールもってこーい!ギネス持ってこーい!ってすぐなるアレっすよ。

 

みんな大好きアイリッシュパンク!なのです。アイリッシュパンクやってて盛りあがってないライブなど見た事がない。アイリッシュパンクやってて盛り上がらないバンドはちょっとアレなんじゃないかと思うくらいカッコいい音楽ですよね。アイリッシュパンク。

 

でも「いったいどっち」はアイリッシュパンクではないです。アイリッシュパンク風なのです。

 

この「風」がなによりも大事なのだ。ガチのアイリッシュパンクを日本でやってもなにも面白くない。てかできない。そんなものは全身タトゥーの入った屈強なアイルランド人に任せておけばよい。この「風」の部分にそのバンドのオリジナリティーを強烈にぶち込めたヤツが2017年の優勝です。

「いったいどっち」の冒頭のアイリッシュフィドルを意識したのかね?でもバイオリンないからキーボードで弾いちゃいまいしたー!てへぺろ。みたいなフレーズの人懐っこさったらなんだ?なんでアイリッシュパンクのAメロに「祇園精舎」って歌詞が入ってるの?「子曰く」ってオイ!なんかこれ中国のことわざみたいなの一杯はいってるよー。

この曲がアイリッシュパンクだからじゃなくて、どこを切り取ってもセクマシにしか聞こえないから、結局コブシを振り上げたくなってしまう。

この曲やって、ライブが盛り上がらなかったら、ちょっとセクマシのライブはアレなんじゃないかと思ってしまうくらい、最高のアイリッシュパンク風カッコいい曲です。

 

そんな感じかな?これで500文字いったかな?てか日野くん、500文字って多すぎない?ムカついたから1000文字書いておいたよ。ごめんね!でも一文字も削らずに載せてね!せっかく書いたんだから、この文章にダマされて誰か2人くらい買ってくれちゃったりしないもんですかね?まぁ、結局のところ俺に音楽を文章で表現する才は無いわけで、ぶっちゃけ聞かなきゃわかんないよ!というわけで!君は買うの!?買わないの!?うーーーーいったいどっち!?

 

Written by:豊島"ペリー来航"渉(バックドロップシンデレラ)

 

 

バックドロップシンデレラ2006年東京池袋にて結成。不動の4人編成で10周年を迎える。2011年メンバー自身でNaturalAfroRecordを立ち上げ、以降、完全セルフプロデュースを貫く。現代のJ-ROCKシーンを視野に入れつつも、世界中の民族音楽を大胆に取り込む。人間の本能を呼び覚ますかのようなその音楽性を「ウンザウンザ」と名付け、冗談とも本気ともとれる歌詞とメロディで「踊るヤツがエラいのだ」と年間100本近く日本全国でウンザウンザを踊っている。